いしとわかりあえるのか
いし=医師のことだ。患者として接することもある身内の医師達だが、自らが患者として医師とかかわるときと、同じ職場内での上下の関係の間柄ではどうも案配が違うのだ。同業者として、、、たかが医事風情が、医師を同業とのたまうこ自体『不敬』かもしれぬが、患者として接するのと、職場内での接するときの立場関係が微妙に違う
患者として地位はここ数年飛躍的に高まったと思う。それまでの医師と「患者」の関係が、「患者」にとってあまりに屈辱的だったから尚更だろう。それが、いつしか「患者様」と呼ばれるようになって、昨今では立場が逆転したようにも思える。自分も患者として医師と接する時の方が気が楽だ。とはいえ事務員にとって医師は「先生様々」であることに変わりは無い・・・ヨソの病院で診察受ける時の方が気が楽だ
「モンスター・ペーシェント」という言葉が出てきた頃と、「患者」を「患者様」と呼ぶ習慣が始まった時期は一致するのではないか?医療側がロクに中味も考えずに、一方的に「患者様」宣言を行い。「自分たち医療者はサービス業でした」なんて唐突に言い出したもんだから。みんな混乱しちゃったんだよ
「お医者様」と呼ばれるのが当たり前で、「患者」は遠慮の塊でうまく自分の症状さえ話せないような風潮を戒め、また医者様が好き勝手し放題で、事故はもみ消すし露見しても非を認めないという無茶苦茶な一部の医師達。その反駁として「サービス業」精神の取り込みが始まって、ついには必要以上にへりくだり始めたんじゃないのか
医者様がふんぞり返り「患者」はペコペコしてればいいというのではない。その反省が医療というシステムを「サービス業」と単純に定義してしまったところに間違いがあったと思う。世の中のサービス業にクレーマーはつきものだ。理不尽な難癖をつける「お客様」はゴロゴロいたと思う。しかしお店の場合だと、まぁ客商売だからと、理不尽とわかっていても・・・よほどの暴力行為がない限り・・・「すみません御代はいりません」とか小金を包み「コレでお許しください」と穏便に済ませてヨシとすることも厭わない
ところが、学校や病院でそんな理不尽な人=モンスターが現れたときに。人々が「?」マークを頭に浮かべたに違いない。世間ではサービス業として一般化してなかったんだと思う。少なくとも、常日頃通院してない人には、病院はむしろ神聖な場所であったと思う。なのに、アレ?そんなところでそんなムチャ言うヤツがいるのかい!世も末だな、、、と皆感じたんだろう
世間の方が、学校や病院は一般的な「サービス業」との認識をしていなかったことと思う。やっぱ別物で、宗教じゃないが侵してはいけない「神聖」な場所として・・・共有地・・・として確保しておきたかったからにちがいない
なのに、当の病院側からウチらは「サービス業」でした宣言しちゃったから、モンスターが顕在化したんだと思う。先の客商売の例の様に昔からのプロのクレーマーはいたけれど、こんなに簡単にカタギの人が突如「クレーマー」化する事態は、病院では見受けられなかったことだ。サービス業宣言したと同時に患者さんは「お客」になってしまい
とても対等な関係=お互い協力して治療しましょ。なんて言えない関係になった。医者は治療して当たり前だし、治してもらってこそサービスを享受したことと考える。治らなければ「御代は貰いません」とナゼ、サービス提供者であるヲマエらは言わないんだ!とキレル。でもこれも自ら招いた災いである。今更、ナニを言われても「まず患者さんには頭を下げろ」と言われ身についてクセはぬけやしない、、、受付事務員である
ああ明日は月曜。また頭を下げに出かけます。それが僕らの仕事です