カテゴリー : 物語り

はざまとすきま

いままでしてきた悪いことと、これから起きる悪い事のはざまに悶々としておるのだが。はてさて地獄のえんま様も僕のことまで目は届くまい。しかし、この自分の両目が、前と後ろどっちが長いのか見極めようとしている。否、こうして悶々としてる時間こそが永遠に続くかのように思えてしまうナ。とにもかくにも、「前or後」両者の長さの見当がつかず、途方に暮れてしまっている。こんなに今という、人生の、すきまが長いなんて思いも寄らないことだった

若い頃には・・・

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秋の妄想

空が高くなって、たとえば雲がまるで刷毛で薄ーくのばしたかのように、とても高い位置で引きのばされていて、頭上はというと、そこには全く雲はがなく。青空もしくはまんまるの月がぽっかりと、ポツンと高い位置にあって僕らを見下ろしている

まるで丸見えじゃないか。地上でやってることなんて、すべてを見透かされているに違いない。ほんの些細な悪事から、大がかりな悪だくみまでが、空の上にいる何者かに静かにが覗き込まれているのだ

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小さな不幸と大きな不幸

大きな不幸の前では小さな不幸なんて、、、

そうアナタはつぶやく。実際に不幸があったんじゃないとうそぶくアナタ、そんな言い訳めいたセリフを聞かされるなんて、思ってもみなかったから。駅からの帰り道で、突然にそう言われてなんと答えていいのか、不思議でならなかっただけのワタシ。でもアナタだって、適切な返答を求めたワケじゃないんだから、お互い様、お似合いだわよね

小さな不幸も重なればかなりのストレスになるだろう。不幸を解決するのは難しい。じっとガマンするしかない、時が過ぎて、少しずつ少しずつココロ緩やかになれるのを待つしかない。ティーカップの底に沈む角砂糖がゆっくり崩れいくかのように、波風たたない人生がこんなに羨ましいとは、煮るなり焼くなりしてくれ!=ヤセガマン

向こう岸

川のそばに住んだことがありますか。小さな流れでもいいです。雨の時だけ水が流れるような溝ではなくて、絶えず水が流れつづける川。家の前に裏に、そうした川が流れているそんな場所に住んだことがありますか

僕がうまれて、育った昔の家には、家の前にも裏にも小川が流れていて。表に流れる川はかなり勢いよく流れていた。それに対して裏に流れる川、かなり淀んでいた。たぶん表の川は生活排水も流される川だったから、絶えず取り入れ口より水が導かれていたからだろう

それに対して、裏を流れる・・・ほとんど淀んでいたわけだが・・・川は、農業用水だったのだと思う。農閑期には必要とされず、水が流れることはなかった。とはいえ水田に囲まれた地域だから、田んぼに水がない時期というのはほとんどなく、、、田植えが終わり冬の時期。そんな時期にはえてして天候はよくないから、やはりそんな裏の川にも水は貯まっていた。ほとんど流れらしい流れをみせることなく。淀みつつ貯まっていた

川は流れていく。絶えず水が押し出されていく。一時もとどまることなく、絶えず新しい水が通っていく。小川でもその勢いには気圧された。流れない裏の川であっても、、、

そういう川の多い土地であったから。大きな川も幾本も走っていた。そうした大きな川ではもはやみずが流れていくことはそう不思議にも思わず。スケールの違い・・・水量の圧倒的な差・・・から水が流れてるという当たり前の事実は、ただ川であることを意味するに過ぎず。僕に見えるのは向こう岸にはどんな町が・・・村・・・当時の僕らの活動圏は川で区切られていた。向こう岸。そこに広がってる町を眺めやるしかできなかったのだが

大きな川で、向こう岸をみやると、そこには知らない世界が広がってるように思う。新世界若しくは別の宇宙系が、、、